コストコのヒレステーキって、ボリュームがあって豪華だけど、いざ焼くとなると「こんなに厚いお肉、どうやって焼けばいいの?」って迷いますよね。冷蔵庫から出してすぐ焼いていいのか、何分焼けばいいのか、中まで火が通ってるのか不安になったり。でも安心してください。ちょっとしたコツさえ押さえれば、お店で食べるような柔らかくてジューシーなヒレステーキが自宅で簡単に作れるんです。今回は、コストコのヒレステーキを失敗せずに美味しく焼く方法を、下ごしらえから焼き加減、休ませ方まで詳しくご紹介していきます。
- コストコのヒレステーキってどんなお肉?
- ヒレステーキを焼く前の下ごしらえが大事
- フライパンでヒレステーキを焼く基本の手順
- 焼き加減別の詳しい焼き方
- オーブンを使ったヒレステーキの焼き方
- 失敗しないための重要なポイント
- 美味しいソースと付け合わせのアイデア
- 余ったヒレステーキの保存方法と活用法
- ヒレステーキと他の部位の違い
- ヒレステーキを焼くときのよくある失敗と対策
- プロが教えるヒレステーキの裏技
- ヒレステーキに合うワインやドリンク
- コストコのヒレステーキを選ぶときのチェックポイント
- 季節や気温による焼き方の調整
- ヒレステーキを使った特別な日のメニュー
- よくある質問
- ヒレステーキ以外のコストコ肉も試してみよう
- ヒレステーキを美味しく食べるための環境づくり
- まとめに代えて
コストコのヒレステーキってどんなお肉?
まずコストコで売られているヒレステーキについて、基本的な情報を知っておきましょう。知っておくと焼き方のコツも理解しやすくなりますよ。
肉の女王と呼ばれる希少部位
ヒレ肉は牛の腰の内側にある筋肉で、ほとんど運動しない部位なんです。だからとにかく柔らかいのが最大の特徴です。1頭から取れる量がごくわずかで、サーロインやリブロースと比べると希少性が高いため「肉の女王」とも呼ばれています。
脂身が少なく赤身中心の部位なので、あっさりとした上品な味わいが楽しめます。和牛のようなこってりした霜降り肉とは違って、肉本来の旨味をダイレクトに感じられるんですよ。
コストコのヒレステーキの価格と内容量
コストコで販売されているヒレステーキは「USAビーフ ヒレステーキ」という商品名で、アメリカ産のチョイスグレードが多いです。
ステーキチェーン店でヒレステーキを頼むと100gあたり1,200円以上することも多いので、自分で上手に焼ければかなりお得なんです。特別な記念日や誕生日のご馳走にぴったりですね。
チョイスグレードとプライムグレードの違い
アメリカ産の牛肉には格付けがあって、上から順にプライム、チョイス、セレクトとなります。コストコではヒレステーキはチョイスグレードが中心ですが、時期によってはプライムグレードが入荷することもあります。
チョイスでも十分に美味しいです。プライムと比べると若干脂の量が少ないですが、ヒレ肉はもともと赤身中心の部位なので、チョイスでも柔らかさと旨味はしっかり楽しめますよ。
ヒレステーキを焼く前の下ごしらえが大事
美味しいヒレステーキを作るには、焼く前の準備が本当に重要です。ここを適当にすると、せっかくの高級肉が台無しになってしまうこともあるんです。
常温に戻すのは必須
コストコのヒレステーキは厚みが4センチ以上あるので、冷蔵庫から出して室温に戻すことが絶対に必要です。冷たいまま焼くと外側だけ焼けて中が冷たいままになったり、焼きムラができたりします。
常温に戻す時間の目安
冷蔵庫から出して室温で30分から1時間置きます。夏場は30分、冬場は1時間くらいが目安です。触ってみて冷たさがなくなって、ひんやりしない程度になればOKです。
急いでいるときは電子レンジの解凍モード(100W)で5分から7分温める方法もありますが、できれば自然に常温に戻すほうが肉の状態が安定します。
表面の水分をしっかり拭き取る
肉を常温に戻すとドリップ(赤い肉汁)が出てきます。このドリップには臭みの原因となる成分が含まれているので、キッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
表面だけでなく、側面も忘れずに拭いてください。水分が残っていると焼いたときに焦げ目がきれいにつかなかったり、蒸し焼きのようになってしまったりします。
筋切りをするかどうか
ヒレ肉は基本的に内側に筋はありませんが、周囲に白い膜のような部分が残っていることがあります。この部分は焼くと縮んで反り返る原因になるので、気になる場合は包丁で切り落としておきましょう。
ただしコストコのヒレステーキは、ある程度処理されていることが多いので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。赤身と脂身の境目に2、3箇所軽く切り込みを入れる程度でも十分です。
塩コショウを振るタイミング
下味の塩コショウは焼く直前に振るのがベストです。早すぎると肉から水分が出すぎて旨味が逃げてしまいます。
塩コショウの量
ヒレステーキ1枚(230g程度)に対して、岩塩を小さじ3分の1くらい使います。両面にまんべんなく振りかけてください。コショウはお好みで、粗挽きの黒コショウがおすすめです。
フライパンで焼く場合はこの量で十分ですが、グリルパンやオーブンで焼く場合は脂と一緒に塩気が落ちるので、やや多めに振ってもいいでしょう。
フライパンでヒレステーキを焼く基本の手順
それでは実際にフライパンを使ってヒレステーキを焼いていきましょう。厚みのあるヒレステーキの焼き方にはコツがあります。
フライパンの選び方と予熱
使うフライパンは厚手のものが理想です。薄いフライパンだと温度が安定しにくく、焼きムラができやすいんです。鉄製や鋳鉄製のフライパンがあれば最高ですが、テフロン加工の厚手のフライパンでも十分です。
フライパンをコンロに置いて強火にかけ、しっかりと熱します。煙がうっすら出るくらいまで熱したら準備OKです。このとき油はまだ入れません。
ニンニクを焼いて香りを出す
フライパンが十分熱くなったら、オリーブオイルまたはサラダ油を大さじ1杯ほど入れます。そこにスライスしたニンニク1片を入れて、中火でじっくり焼いていきます。
ニンニクがカリカリになって香ばしい香りが立ってきたら、焦げる前に別皿に取り出しておきます。このニンニクは後でステーキの上にトッピングすると美味しいですよ。
片面を焼く(表面)
ニンニクを取り出したら、下味をつけたヒレステーキをフライパンに入れます。肉を入れた瞬間にすぐ火を弱火に落とすのがポイントです。
ここから片面3分半、絶対に触らずにそのまま焼きます。動かしたくなる気持ちはわかりますが、ここはぐっと我慢です。肉を動かすと焦げ目がきれいにつきません。
3分半経ったら肉の側面を見てください。下から3分の1くらいが白っぽく変色していたらひっくり返すタイミングです。
裏面を焼く(蒸し焼き)
ひっくり返したら、火をさらに弱めてトロ火にします。そしてフタをして蒸し焼き状態にします。
フタをしたまま3分半加熱します。このステップで中まで火を通していくわけですね。トロ火というのは本当に弱い火加減で、炎がフライパンの底にかろうじて当たっているくらいです。
側面を焼いて仕上げる
3分半経ったらフタを取って、火を弱火に戻します。ここから側面を焼いていきます。
トングや菜箸で肉を立てるようにして、側面全体に焼き色をつけていきます。ぐるっと一周するのに2分くらいかけてください。蒸し焼きにしたので表面が少し湿っているかもしれませんが、ここでカリッと仕上げます。
休ませて余熱で火を通す
側面まで焼けたら火を止めて、フライパンから肉を取り出します。まな板かお皿の上に置いて、そのまま1分から2分休ませます。
アルミホイルで包む方法もあり
休ませるときにアルミホイルで包むと保温効果が高まり、余熱でさらに火が通ります。レアよりもミディアムレアやミディアムがお好みの場合は、アルミホイルで包んで7分から10分休ませてください。焼いた時間の約2倍休ませるのが目安です。
この休ませる時間に、肉汁が肉全体に行き渡ります。すぐに切ると肉汁がどんどん流れ出てしまうので、必ずこのステップを入れてくださいね。
焼き加減別の詳しい焼き方
ヒレステーキの美味しさを最大限に引き出すには、お好みの焼き加減に仕上げることが大切です。焼き加減別に詳しく見ていきましょう。
レアの焼き方
レアは表面だけしっかり焼けていて、中心部はほぼ生の状態です。肉の内部温度は55度から65度くらいです。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火30秒→弱火 | 1分 |
片面(裏) | 強火30秒→弱火 | 1分 |
休ませる | 常温 | 1分 |
レアはヒレステーキには少し生すぎるかもしれません。ヒレは脂が少ないので、レアだと冷たく感じることもあります。個人的にはミディアムレア以上がおすすめです。
ミディアムレアの焼き方(おすすめ)
ミディアムレアは外側はしっかり火が通っていて、中心部は温かいピンク色の状態です。内部温度は約65度です。ヒレステーキには一番おすすめの焼き加減です。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火1分→弱火 | 2分 |
片面(裏) | 強火30秒→弱火 | 2分半 |
休ませる | アルミホイルで包む | 3分から5分 |
切ったときに中心がきれいなピンク色で、肉汁がじんわり出てくる感じです。柔らかくてジューシーで、ヒレ肉の良さが一番わかる焼き加減だと思います。
ミディアムの焼き方
ミディアムは中心部まで火が通っているけれど、まだ薄いピンク色が残っている状態です。内部温度は65度から70度です。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火1分→弱火 | 3分 |
片面(裏) | 強火30秒→弱火 | 3分から4分 |
休ませる | アルミホイルで包む | 7分から10分 |
生っぽいのが苦手な方や、お子さんと一緒に食べる場合はミディアムがいいでしょう。ただしヒレ肉は火を通しすぎると固くなりやすいので、ミディアムウェル以上はあまりおすすめしません。
ウェルダンの焼き方
ウェルダンは中心部までしっかり火が通った状態で、ピンク色はほとんどありません。内部温度は70度から80度です。
ウェルダンにする場合は、両面を強火でしっかり焼いて肉汁が出るまで加熱し、その後弱火でじっくり中まで火を通します。片面4分から5分ずつくらいかかります。
焼き加減を確認する方法
温度計がなくても焼き加減を確認する方法があります。手の指で輪っかを作って、親指の付け根を押したときの固さで判断できるんです。
- レア:人差し指と親指で輪を作る(柔らかい)
- ミディアムレア:中指と親指で輪を作る(少し弾力がある)
- ミディアム:薬指と親指で輪を作る(弾力がある)
- ウェルダン:小指と親指で輪を作る(固い)
焼いている肉を箸やフォークで押してみて、この固さと比べてみてください。慣れると感覚でわかるようになりますよ。
オーブンを使ったヒレステーキの焼き方
フライパンだけでなく、オーブンを使う方法もあります。特に厚みのあるコストコのヒレステーキには、オーブンを併用する焼き方が向いているんです。
オーブン焼きのメリット
オーブンを使うメリットは、火加減を気にせず安定して中まで火を通せることです。フライパンだと火加減の調整が難しくて失敗しやすい人も、オーブンなら温度を設定するだけなので簡単です。
それに複数枚を同時に焼けるので、家族みんなの分を一度に作りたいときにも便利ですよ。
フライパンとオーブンの併用法
一番おすすめなのは、表面をフライパンで焼いてからオーブンで中まで火を通す方法です。
フライパン+オーブンの手順
- オーブンを180度に予熱しておく
- フライパンを強火で熱し、油をひく
- ヒレステーキの両面を強火で各30秒ずつ焼いて焼き色をつける
- 耐熱皿に移してオーブンに入れる
- 180度で8分から12分焼く(ミディアムレアなら8分、ミディアムなら12分)
- 取り出してアルミホイルで包んで5分休ませる
この方法だと表面はカリッと香ばしく、中はじっくり火が通って理想的な焼き上がりになります。オーブンの温度や時間は機種によって多少調整が必要なので、様子を見ながら焼いてくださいね。
オーブンだけで焼く方法
フライパンを使わず、最初からオーブンだけで焼く方法もあります。
- オーブンを230度に予熱する
- 耐熱皿にヒレステーキを置き、表面に油を薄く塗る
- 230度で5分焼く
- ひっくり返してさらに5分焼く
- オーブンの温度を150度に下げて、さらに5分から10分焼く
- 取り出してアルミホイルで包んで10分休ませる
この方法だとフライパンを使わないので洗い物が減りますが、表面の焼き色はフライパン併用法に比べると弱めになります。
オーブンで焼くときの注意点
オーブンで焼くときは、肉の厚みや重さによって時間が変わるので注意が必要です。コストコのヒレステーキは1切れ230g前後で厚さ4センチから5センチが多いですが、個体差があります。
初めて焼くときは、焼き時間の目安の8割くらいで一度取り出して、中心部の状態を確認するといいでしょう。竹串を刺して5秒待ち、抜いて唇に当てて温かければ中まで火が通っています。
失敗しないための重要なポイント
ここまでの内容を踏まえて、ヒレステーキを焼くときに絶対に押さえておきたいポイントをまとめます。
常温に戻すことを忘れない
何度も言いますが、常温に戻すことは本当に大事です。これを省略すると外だけ焦げて中が生のままになったり、焼きムラができたりします。
特にコストコのヒレステーキは厚みがあるので、冷たいまま焼くと絶対に失敗します。面倒でも必ず30分から1時間は常温に置いてから焼いてください。
強火と弱火の使い分け
表面に焼き色をつけるときは強火、中まで火を通すときは弱火という使い分けが重要です。最初から最後まで強火で焼くと外が焦げますし、ずっと弱火だと焼き色がつきません。
基本的には「強火で表面を焼く→弱火でじっくり」という流れを覚えておけば大丈夫です。
触りすぎない、動かさない
焼いている最中に何度もひっくり返したり、動かしたりするのはNGです。片面を焼いている間は絶対に触らないというルールを守ってください。
動かすと焼き色がきれいにつかないし、肉汁も流れ出やすくなります。じっと我慢して待つのが美味しいステーキへの近道です。
必ず休ませる時間を取る
焼き上がったらすぐ切りたくなりますが、ここで休ませる時間を取ることで肉汁が肉全体に行き渡って、ジューシーな仕上がりになります。
アルミホイルで包んで休ませると保温効果もあって、余熱でちょうどいい火の通り具合になります。焼いた時間と同じか、それより長めに休ませるくらいでちょうどいいです。
火を通しすぎない
ヒレ肉は脂肪が少ない赤身肉なので、火を通しすぎるとパサパサになってしまうのが弱点です。ミディアムレアかミディアムくらいで止めておくのがおすすめです。
心配で焼きすぎてしまう人が多いんですが、レアよりの焼き加減のほうがヒレ肉の柔らかさや旨味を楽しめますよ。
美味しいソースと付け合わせのアイデア
焼き方をマスターしたら、次はソースや付け合わせで更に美味しさをアップさせましょう。
シンプルに岩塩と黒コショウ
一番のおすすめは、岩塩と粗挽き黒コショウだけのシンプルな味付けです。ヒレ肉は上品な旨味があるので、余計な味付けをしないほうが肉本来の美味しさを楽しめます。
焼き上がってお皿に盛り付けた後に、岩塩をパラパラとかけて、黒コショウをガリガリと挽きかけるだけ。それだけで十分ご馳走になります。
醤油ベースのステーキソース
コストコでも売っている「ヨシダグルメソース」は甘めの醤油ベースで、子供から大人まで食べやすい味です。ステーキだけでなく、色々な料理に使えるので便利ですよ。
自分で作る場合は、肉を焼いたフライパンにそのまま醤油大さじ2、みりん大さじ1、バター10gを入れて煮詰めるだけで簡単なソースができます。肉の旨味が溶け込んで美味しいです。
赤ワインソース
少し本格的にするなら赤ワインソースがおすすめです。肉を焼いたフライパンに赤ワイン100ml、醤油大さじ1、バター10gを入れて煮詰めます。
とろみがついてきたら火を止めて、ステーキの上にかけます。大人の味で、特別な日のディナーにぴったりです。
ガーリックバターソース
ニンニク好きにはたまらないガーリックバターソース。スライスしたニンニク1片をバター20gで炒めて、醤油小さじ1を加えるだけです。
ニンニクの香りとバターのコクがヒレ肉のあっさりした味わいにぴったり合います。カロリーは高くなりますが、たまにはいいですよね。
わさび醤油
和風にするならわさび醤油も美味しいです。わさびの辛みと醤油の塩気がヒレ肉の甘みを引き立ててくれます。
小皿に醤油を入れて、おろしわさびを溶かします。ステーキを一口サイズに切って、このわさび醤油につけて食べます。さっぱりしていて、何枚でも食べられそうです。
おすすめの付け合わせ野菜
ステーキには付け合わせの野菜も必要ですよね。定番のものをいくつか紹介します。


マッシュポテト
じゃがいもを茹でて潰し、牛乳とバターを混ぜるだけ。クリーミーで優しい味がステーキと相性抜群です。
グリル野菜
ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎなどを厚めに切って、オリーブオイルで焼きます。塩コショウだけのシンプルな味付けで、野菜の甘みが引き立ちます。
ガーリックライス
ご飯にみじん切りのニンニクとバターを混ぜて炒めるだけ。醤油を少し垂らすと香ばしさがアップします。ステーキと一緒に食べるとご飯が進みます。
サラダ
レタス、トマト、きゅうりなどの生野菜をさっぱりとしたドレッシングで和えます。重めのステーキには、軽いサラダが口直しになっていいですよ。
余ったヒレステーキの保存方法と活用法
コストコのヒレステーキは3切れ入っているので、1回で全部食べきれないこともありますよね。上手に保存して、別の日に楽しみましょう。
冷蔵保存の方法
2、3日以内に食べる予定なら冷蔵保存でOKです。1切れずつラップでぴったり包んで、さらにジップロックなどの保存袋に入れて冷蔵庫へ。
空気に触れないようにすることで、酸化や乾燥を防げます。賞味期限は加工日から3日後くらいが目安ですが、できるだけ早めに食べたほうが美味しいです。
冷凍保存の方法
すぐに食べない分は冷凍保存がおすすめです。1切れずつラップで包んでから、さらにアルミホイルで包むと冷凍焼けを防げます。
保存袋に入れて空気を抜き、平らにして冷凍庫へ。この状態で1ヶ月くらいは美味しく食べられます。
解凍方法
冷凍したヒレステーキを食べるときは、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが一番です。前日の夜に冷蔵庫に移しておけば、翌日の夕食に使えます。
急ぐ場合は電子レンジの解凍モードを使ってもいいですが、ムラができやすいので注意してください。解凍したら常温に戻す時間も忘れずに取りましょう。
焼いた後の残りの活用法
ヒレステーキを焼きすぎて余ってしまった場合も、色々な料理にアレンジできます。
ステーキサンド
薄くスライスして、バゲットやトーストに挟みます。レタスとトマトを一緒に挟んで、マヨネーズやマスタードで味付けすれば豪華なサンドイッチの完成です。
ステーキ丼
温かいご飯の上にスライスしたステーキを乗せて、タレをかけます。焼き肉のタレや照り焼きソースをかけると美味しいです。温泉卵を乗せるとさらに豪華になりますよ。
サラダのトッピング
薄くスライスして、グリーンサラダの上に乗せます。ドレッシングは和風やバルサミコ酢がおすすめ。ボリュームのあるサラダになって、ランチにぴったりです。
カレーの具材
一口サイズに切って、できあがったカレーに混ぜます。普通のカレーが一気に豪華なビーフカレーになります。温めすぎると固くなるので、さっと温める程度にしましょう。
ヒレステーキと他の部位の違い
コストコにはヒレステーキ以外にも色々な部位のステーキが売られています。どう違うのか知っておくと、選ぶときの参考になりますよ。
サーロインステーキとの違い
サーロインは腰の上部にある部位で、ヒレの隣にあります。ヒレより脂肪が多く、霜降り状になっているのが特徴です。
ヒレがあっさり上品な味わいなのに対して、サーロインはジューシーでコクがあります。価格はヒレのほうが高いことが多いですが、好みによってはサーロインのほうが満足度が高い場合もあります。
脂っこいのが好きならサーロン、あっさりした赤身が好きならヒレという選び方でいいと思います。
リブロースステーキとの違い
リブロースは肋骨のあたりの部位で、サーロインよりさらに霜降りが多いです。脂の旨味がしっかりしていて、柔らかくてジューシーです。
ヒレと比べると脂肪分が多いので、カロリーは高めですが、その分満足感もあります。すき焼きやしゃぶしゃぶにも使われる部位ですね。
ミスジステーキとの違い
ミスジは肩甲骨の内側にある部位で、1頭から2キロくらいしか取れない希少部位です。コストコではミスジのステーキもよく見かけます。
柔らかくて旨味が強く、サシ(脂肪の筋)が美しく入っているのが特徴です。価格もヒレよりは安いことが多いので、コスパ重視ならミスジもおすすめです。
Tボーンステーキとの違い
Tボーンステーキは、T字型の骨を挟んで、サーロインとヒレの両方が楽しめる贅沢なステーキです。1枚で2つの部位の味を楽しめるのが魅力ですね。
ただし骨があるぶん、焼き方が少し難しいです。骨のまわりに火が通りにくいので、オーブンを使ったほうが失敗しにくいです。
ヒレステーキを焼くときのよくある失敗と対策
実際にヒレステーキを焼いてみると、色々な失敗が起こることがあります。よくある失敗例と、その対策を見ていきましょう。
外は焦げてるのに中が生
これは火加減が強すぎるか、常温に戻していないことが原因です。強火のまま焼き続けると外だけ焦げてしまいます。
対策は、強火で焼き色をつけたらすぐ弱火にすること。そして必ず常温に戻してから焼くことです。冷たいまま焼くと中まで火が通る前に外が焦げます。
切ったら肉汁がダラダラ流れ出る
これは休ませる時間を取っていないことが原因です。焼き上がってすぐ切ると、肉汁が全部流れ出てしまいます。
対策は、焼き上がったら必ず休ませること。アルミホイルで包んで5分から10分置くだけで、肉汁が肉の中に戻ってジューシーになります。
固くてパサパサになった
これは火を通しすぎたことが原因です。ヒレ肉は脂肪が少ないので、火を通しすぎると一気にパサパサになります。
対策は、焼き加減をミディアムレアかミディアムで止めること。ウェルダンまで焼くのはヒレ肉にはおすすめしません。心配なら温度計を使って内部温度を確認しましょう。
フライパンにくっついて焦げる
これはフライパンの予熱が不足しているか、油が少ないことが原因です。フライパンが十分熱くないと肉がくっつきます。
対策は、フライパンを煙が出るくらいしっかり熱すること。そして適量の油を使うことです。テフロン加工のフライパンでも、少量の油は必要です。
焼きムラができる
これは焼いている最中に動かしすぎているか、肉の厚みが均一でないことが原因です。
対策は、片面を焼いている間は絶対に触らないこと。そして、できるだけ厚みが均一な肉を選ぶことです。厚みにばらつきがある場合は、薄い部分を先に焼き始めるなど工夫しましょう。
プロが教えるヒレステーキの裏技
基本の焼き方をマスターしたら、さらに美味しくするための裏技もいくつか試してみてください。
肉を叩いて繊維をほぐす
焼く前に肉叩きや包丁の背で軽く叩くと、繊維がほぐれてさらに柔らかくなります。ただしヒレ肉はもともと柔らかいので、やりすぎないように注意してください。
全体を軽く叩く程度で十分です。強く叩きすぎると肉の形が崩れてしまいます。
ハーブで香りをプラス
焼くときにローズマリーやタイムなどのハーブを一緒に入れると、香りが移って風味豊かになります。フライパンにハーブを入れて、肉と一緒に焼くだけです。
特にローズマリーは牛肉との相性が抜群で、レストランのような本格的な味になりますよ。
バターでベイスティング
ベイスティングというのは、焼いている肉にバターやオイルをかけながら焼く技法です。フライパンにバターを溶かして、スプーンですくって肉にかけます。
これをすると表面がツヤツヤになって、バターの風味もプラスされます。少し手間ですが、特別な日にはぜひ試してみてください。
牛脂を使う
オリーブオイルやサラダ油の代わりに牛脂を使うと、より牛肉らしい風味が出ます。スーパーの精肉コーナーで無料でもらえることが多いです。
フライパンに牛脂を入れて溶かしてから肉を焼きます。香りとコクが段違いになりますよ。
フランベする
ちょっと上級テクニックですが、ブランデーやラム酒でフランベすると香ばしさがアップします。肉を焼き終わる直前に、ブランデー大さじ2をフライパンに回しかけて、火をつけます。
炎が上がりますが、すぐに消えるので慌てなくて大丈夫です。アルコールが飛んで、深い風味だけが残ります。やる場合は換気扇を回して、火傷に注意してくださいね。
ヒレステーキに合うワインやドリンク
美味しいヒレステーキには、それに合うドリンクも用意したいですよね。おすすめの組み合わせを紹介します。
赤ワイン
ヒレステーキにはフルボディの赤ワインがよく合います。カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーなど、渋みと深みのあるワインがおすすめです。
特にボルドーの赤ワインは、赤身肉のステーキのために造られたようなワインで、相性は抜群です。カリフォルニアワインも力強い味わいで、ステーキに負けません。
ビール
ワインが苦手な人には、キリッと冷えたビールもいいですね。特に黒ビールやスタウトなど、コクのあるビールがステーキとよく合います。
普通のラガービールでも、炭酸が口の中をさっぱりさせてくれるので、次の一口がまた美味しく感じられます。
ウイスキー
ステーキを食べた後に、ウイスキーをゆっくり楽しむのも贅沢な時間です。ロックやハイボールで、ステーキの余韻に浸りながら飲むウイスキーは格別ですよ。
スモーキーなアイラウイスキーや、バーボンの甘い香りがステーキの後によく合います。
ノンアルコール
お酒を飲まない人には、炭酸水やジンジャーエールがおすすめです。炭酸が口の中をリフレッシュしてくれます。
また、濃いめのアイスコーヒーも意外とステーキに合います。苦味と肉の旨味が不思議とマッチするんですよ。
コストコのヒレステーキを選ぶときのチェックポイント
コストコでヒレステーキを買うとき、どれを選べばいいか迷いますよね。良い肉を見分けるポイントをお伝えします。
色をチェック
新鮮なヒレ肉は鮮やかな赤色をしています。暗い赤色や茶色っぽくなっているものは避けましょう。ドリップ(肉汁)がパックの中に溜まりすぎているのも鮮度が落ちている証拠です。
できるだけ鮮やかな赤色で、ドリップが少ないものを選んでください。
厚みの均一性
3切れ入っているパックの場合、できるだけ厚みが揃っているものを選びましょう。厚みがバラバラだと、焼き加減を揃えるのが難しくなります。
パックを横から見て、厚さが均一かどうかチェックしてみてください。
賞味期限と加工日
賞味期限は加工日から3日後くらいに設定されています。できるだけ加工日が新しいものを選びましょう。当日加工のものがあれば最高です。
その日に食べない場合でも、新しいもののほうが冷凍保存したときの品質が保たれます。
サシの入り方
ヒレ肉は基本的に赤身中心ですが、多少サシ(脂肪の筋)が入っているものもあります。好みによりますが、少しサシが入っているほうが柔らかくてジューシーになります。
真っ赤な赤身だけのものもいいですが、細かいサシが入っているものを選ぶと失敗しにくいかもしれません。
季節や気温による焼き方の調整
意外と見落とされがちですが、季節や気温によって焼き方を微調整すると、さらに美味しく焼けます。
夏場の焼き方
夏は室温が高いので、常温に戻す時間は30分程度で十分です。逆に長く置きすぎると傷みやすいので注意してください。
キッチンが暑いので、フライパンの予熱も早く済みます。火加減はやや弱めでも大丈夫です。
冬場の焼き方
冬は室温が低いので、常温に戻すのに1時間以上かかることもあります。触ってみて冷たくないか確認してから焼き始めましょう。
フライパンの予熱もしっかり時間をかけてください。冬は火力も若干強めにしたほうがうまく焼けます。
湿度の影響
梅雨時など湿度が高い時期は、肉の表面が湿りやすくなります。いつも以上にしっかりとキッチンペーパーで水分を拭き取ってから焼きましょう。
フライパンもよく熱して、表面の水分を一気に蒸発させるイメージで焼くといいですよ。
ヒレステーキを使った特別な日のメニュー
誕生日や記念日など、特別な日にヒレステーキを使ったコース料理を作るのはどうでしょう。簡単なメニュー例を紹介します。
記念日ディナーのコース例
前菜
シーザーサラダやカルパッチョなど、軽めのもの。
スープ
コーンポタージュやオニオンスープで体を温めます。
メイン
コストコのヒレステーキをミディアムレアに焼いて、赤ワインソースで。付け合わせはマッシュポテトとグリル野菜。
デザート
ティラミスやチーズケーキなど、濃厚なデザートがステーキの後によく合います。
コーヒーや紅茶を添えて、ゆっくり楽しみましょう。
誕生日パーティーメニュー
複数人でパーティーをするなら、ヒレステーキをメインに豪華なプレートを作りましょう。
大きなお皿にヒレステーキを盛り付けて、周りに色とりどりの野菜を配置します。ローストポテト、グリルズッキーニ、ミニトマト、ブロッコリーなどを並べると見た目も華やかです。
ソースは何種類か用意して、好みで選べるようにすると楽しいですよ。醤油ベース、赤ワインソース、わさび醤油など。
よくある質問
ヒレステーキを焼くときによく聞かれる質問をまとめました。
ヒレステーキは何人分ですか?
コストコのヒレステーキは1切れ230g前後なので、1切れで大人1人分が目安です。女性やお子さんなら1切れを2人でシェアしてもいいかもしれません。3切れ入りなので、2人から3人分ですね。
賞味期限が近いときはどうすればいい?
賞味期限が近づいてきたら、すぐに冷凍してしまいましょう。冷凍すれば1ヶ月くらいは保存できます。ただし賞味期限内に冷凍することが大切です。
冷凍のまま焼いてもいいですか?
できれば解凍してから焼いたほうが美味しいです。冷凍のまま焼くと、外だけ焦げて中が冷たいままになりやすいです。時間がなければ電子レンジの解凍モードを使いましょう。
フライパンは何センチのものがいいですか?
26センチから28センチのフライパンがおすすめです。肉が2、3切れ入る大きさが理想ですね。小さすぎると温度が下がりやすく、大きすぎると熱ムラができます。
電子レンジで温め直してもいいですか?
焼いたステーキを温め直す場合、電子レンジは避けたほうがいいです。固くなってしまいます。フライパンやオーブントースターで軽く温めるか、湯煎で温める方法がおすすめです。
子供でも食べられますか?
ヒレステーキは柔らかいので、子供でも食べやすいです。ただし生焼けは避けて、ミディアムかそれ以上に火を通してあげてください。小さく切ってあげると食べやすいですよ。
ヒレステーキ以外のコストコ肉も試してみよう
ヒレステーキの焼き方をマスターしたら、コストコの他の部位も試してみるといいですよ。
プライムビーフ肩ロース
プライムグレードの肩ロースは、脂と赤身のバランスがよくてコスパも優秀です。100gあたり300円から400円くらいで買えて、ボリュームもたっぷり。
焼き方はヒレステーキとほぼ同じですが、脂が多い分ジューシーに仕上がります。
ミスジステーキ
希少部位のミスジも、柔らかくて旨味が強くておすすめです。ヒレより価格が安いので、普段使いにぴったり。
サシが入っているので、ミディアムレアくらいの焼き加減が一番美味しいです。
サーロインステーキ
脂がしっかり入ったサーロインは、濃厚な味わいが好きな人におすすめ。ヒレのあっさりした味と比べると、ガツンと来る旨味があります。
焼き方は基本的に同じですが、脂が多いぶん煙が出やすいので換気に注意してください。
ヒレステーキを美味しく食べるための環境づくり
料理の味は、食べる環境でも大きく変わります。せっかくのヒレステーキを最高に楽しむための工夫をご紹介します。
温かいお皿を用意
ステーキを盛り付けるお皿は温めておくのがおすすめです。熱湯をかけるか、電子レンジで1分温めておきましょう。
温かいお皿に盛り付けると、ステーキが冷めにくくなります。最後の一口まで温かく美味しく食べられますよ。
テーブルセッティング
特別な日なら、テーブルセッティングにも気を配りましょう。ランチョンマットを敷いて、キャンドルを灯すだけでも雰囲気がグッと良くなります。
ワイングラスを用意して、ナプキンを折って置くだけで、レストランのような気分が味わえます。
BGMを流す
ジャズやボサノバなど、落ち着いた音楽を小さめの音量で流すと、食事の時間がより特別なものになります。
音楽があると会話も弾んで、楽しい食事の時間を過ごせますよ。
照明を調整
夜なら照明を少し暗めにして、間接照明やキャンドルの灯りで食事をすると、ロマンチックな雰囲気になります。
明るすぎると落ち着かないので、やや暗めの照明がディナーには合います。
まとめに代えて
コストコのヒレステーキを美味しく焼くためのポイントを、たくさん紹介してきました。一番大事なのは、常温に戻すこと、強火と弱火を使い分けること、そして休ませる時間を取ることの3つです。
最初は失敗するかもしれませんが、何度か焼いているうちに感覚がつかめてきます。自分の好みの焼き加減を見つけて、家族や大切な人と一緒に美味しいヒレステーキを楽しんでくださいね。
特別な日だけでなく、頑張った自分へのご褒美として、たまには贅沢なヒレステーキを味わうのもいいものです。今回紹介した方法を参考に、ぜひ挑戦してみてください。きっとお店で食べるより美味しいステーキが作れるはずです。
それでは、素敵なステーキタイムをお過ごしください。
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