スーパーで売っている市販のステーキ肉を買ってきたはいいものの、いざ焼くとなると「どうやって焼けばいいんだろう」って悩みませんか。お店で食べるみたいにジューシーに焼きたいけど、家のフライパンで本当に美味しくできるのか不安だったり。外は焦げてるのに中は生だったり、逆にパサパサになっちゃったり。そんな失敗を経験した人も多いはずです。でも大丈夫。ちょっとしたコツさえつかめば、市販の普通のお肉でも驚くほど美味しいステーキが焼けるんです。今回は、スーパーで買えるステーキ肉を使って、家庭のフライパンで失敗せずに美味しく焼く方法を、下ごしらえから焼き加減の見極め方まで詳しくご紹介していきます。
市販のステーキ肉の選び方から始めよう
美味しいステーキを作るには、まずお肉選びが大切です。スーパーに行くと色々な種類のステーキ肉が並んでいますが、どれを選べばいいのか迷いますよね。
厚さは2センチ以上を選ぶ
ステーキ肉を選ぶときに一番重要なのは厚さです。薄いお肉だと焼いている間にすぐ火が通りすぎて、パサパサになりやすいんです。
理想的な厚さ
最低でも2センチ、できれば3センチから4センチの厚さがあると失敗しにくいです。厚みがあればゆっくり火が通るので、焼きすぎる心配が減ります。
スーパーでは1センチから1.5センチくらいの薄めのステーキ肉も売っていますが、その中でも1ミリでも厚いものを選んでください。面積よりも厚さを重視したほうが、美味しいステーキが作れますよ。
部位による違いを知っておく
市販のステーキ肉にはいくつかの部位があります。それぞれ特徴が違うので、好みに合わせて選びましょう。
サーロイン
牛の腰の上部にある部位で、脂と赤身のバランスが良いのが特徴です。柔らかくてジューシーで、ステーキの王道って感じですね。ちょっとお値段は高めですが、特別な日にはおすすめです。
リブロース
肋骨のあたりにある部位で、サーロインよりさらに霜降りが多いです。脂の旨味がしっかりしていて、濃厚な味わいが楽しめます。脂っこいのが好きな人にはたまらない部位です。
肩ロース
肩に近い部分の部位で、リーズナブルな価格で買えることが多いです。適度な脂と赤身のバランスで、普段使いにぴったり。市販のステーキ肉として一番よく見かける部位かもしれません。
ランプ
お尻のあたりにある部位で、赤身中心のあっさりした味わいです。脂が少ないぶんヘルシーで、肉本来の旨味が楽しめます。カロリーが気になる人におすすめです。
色と鮮度をチェックする
お肉の色も重要なポイントです。鮮やかな赤色をしているものが新鮮な証拠です。黒ずんでいたり茶色っぽくなっているものは避けましょう。
パックの中にドリップ(肉汁)がたくさん溜まっているのも鮮度が落ちているサインです。できるだけドリップが少ないものを選んでください。
脂の入り方と量
霜降り(サシ)がたくさん入っている高級肉が必ずしもステーキに向いているわけではありません。実はA4やA3ランクくらいのお肉のほうが、価格と美味しさのバランスが良かったりします。
A5ランクの高級肉は脂が多すぎて、ステーキにすると重く感じることもあります。特に厚めのお肉でミディアムレアやレアに焼く場合は、脂がきつく感じることも。
表面の乾き具合
パックの中で表面が少し乾いているように見えるお肉が、実は焼き目をつけやすくて美味しいんです。水分が多すぎるお肉は、焼いても表面温度が上がりにくくて、きれいな焼き目がつきにくいんですよ。
ただし、乾燥しすぎて変色しているのはダメです。適度に表面が締まっている感じのものを選びましょう。
焼く前の下ごしらえが味を決める
市販のステーキ肉を美味しく焼くには、焼く前の準備が本当に大事です。ここを手抜きすると、せっかくのお肉が台無しになってしまいます。
常温に戻すか戻さないか問題
これ、よく議論になるポイントなんですが、実はお肉の厚さによって答えが変わるんです。


薄めのお肉(1センチから2センチ)の場合
冷蔵庫から出してすぐ焼いてOKです。薄いお肉はすぐ火が通るので、常温に戻すと焼いている間に中まで火が入りすぎてしまいます。
厚めのお肉(3センチ以上)の場合
焼く30分前には冷蔵庫から出して室温に置きましょう。厚いお肉は中まで火を通すのに時間がかかるので、常温に戻しておいたほうが焼きムラが少なくなります。
表面の水分をしっかり拭き取る
パックから出したお肉の表面には、ドリップ(肉汁)がついています。この水分が残っていると焼き目がきれいにつかないので、キッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
押さえるようにして、表面だけでなく側面の水分も取り除いてください。この一手間で焼き上がりが全然違ってきますよ。
筋切りは必要か
赤身と脂身の境目にある筋は、焼くと縮んでお肉が反り返る原因になります。特に薄いお肉の場合は筋切りをしておいたほうが均一に焼けるんです。
筋切りの方法
包丁の先で、赤身と脂身の境目に3センチ間隔くらいで切り込みを入れます。赤身の部分まで刃を入れるようにして、4箇所から5箇所くらい切り込みを入れればOKです。
ただし、厚めのお肉で脂身の側面もしっかり焼く場合は、筋切りをしなくても大丈夫です。側面を焼くことで筋が縮むのを防げるからです。
肉を叩いて厚さを均一にする
お肉の厚さがバラバラだと、焼きムラの原因になります。包丁の背や麺棒、マグカップなどで軽く叩いて厚さを均一にしておきましょう。
叩きすぎるとお肉が壊れてしまうので、優しくポンポンと叩く程度でOKです。全体が同じくらいの厚さになるように調整してください。
塩コショウを振るタイミング
これも大事なポイントです。塩コショウは焼く直前に振るのが正解です。
早く振りすぎると、塩の浸透圧で肉から水分が出てしまって、旨味も一緒に流れ出てしまうんです。パサパサになる原因にもなるので、フライパンを熱している間に振るくらいのタイミングがベストですよ。
振り方のコツは、30センチくらい上から振ることです。高い位置から振ると均一に広がります。ただし周りに散ってしまうのが気になる人は、低い位置から振っても大丈夫。焼いている間に広がります。
フライパンで市販ステーキを焼く基本の手順
それでは実際に焼いていきましょう。家庭のフライパンで美味しく焼くための手順を詳しく説明します。
使う油の種類
ステーキを焼くときの油選びも重要です。おすすめはオリーブオイルです。香りが良くて、お肉との相性も抜群なんですよ。
他には太白ごま油や米油もおすすめです。これらは酸化しにくいので、高温で焼いても大丈夫。サラダ油より断然美味しく仕上がります。
油の量は、フライパンの底全体に行き渡るくらいたっぷり使います。少し揚げ焼きのような感じで焼くことで、こんがりした焼き目がつきやすくなるんです。
フライパンをしっかり熱する
まずフライパンを強火でしっかり熱します。煙がうっすら出るくらいまで熱してください。
フライパンが冷たいままお肉を入れると、くっついたり焼き目がきれいにつかなかったりします。十分に熱してから油を入れるのがコツです。
片面を強火で焼く
塩コショウを振った面を下にして、フライパンに肉を入れます。入れた瞬間、ジューッという音がしたらOKです。強火のまま30秒から1分焼きます。
この間、絶対に触らないでください。動かすと焼き目がきれいにつきません。じっと我慢してジュージュー焼ける音を楽しみましょう。
油がハネやすいので、フライパンの上にアルミホイルをふんわりかけておくといいですよ。
裏面も焼く
塩コショウを振っていない面に塩コショウを振ってから、ひっくり返します。裏面も強火で30秒から1分焼いて、しっかり焼き目をつけます。
ここまでで両面に香ばしい焼き色がついて、ステーキらしい良い香りがしてくるはずです。
側面も焼く
火を弱火に落として、トングで肉を立てて脂身のある側面を焼きます。30秒くらいずつ、2辺から4辺くらい焼いてください。
側面を焼くことで余計な脂が落ちて、筋の旨味も引き出せます。これをやるかやらないかで、仕上がりが全然違うんですよ。
休ませて余熱で火を通す
ここからが市販のステーキ肉を美味しく焼く秘訣です。いったんフライパンから取り出して、コンロの横など温かい場所で2分から3分休ませます。
休ませる時の注意点
アルミホイルで包むと熱の逃げ場がなくなって、急に温度が上がって肉が縮んでしまうことがあります。最初の休ませはそのままで大丈夫です。焼いた表面の熱が内部にじわじわ伝わって、肉全体の温度が上がっていきます。
焼いては休ませを繰り返す
2分から3分休ませたら、指で触って弾力をチェックします。まだ熱くなければ、再びフライパンに戻して上下の面を焼きます。今度は焼き時間を少し短くしましょう。
これを3回から4回繰り返すと、ミディアムレアくらいの焼き加減になります。焼き加減については後で詳しく説明しますね。
焼き加減別の詳しい焼き方
ステーキの焼き加減には種類があって、それぞれ味わいや食感が違います。好みの焼き加減で仕上げましょう。
レアの焼き方
レアは表面だけしっかり焼けていて、中は赤い状態です。ただし芯まで熱は入っているので、冷たくはありません。レアと生は違うので注意してください。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火 | 30秒 |
片面(裏) | 強火 | 30秒 |
側面 | 弱火 | 30秒 |
休ませる | 常温 | 2分 |
2回目焼き | 弱火 | 各面1分 |
箸やトングで触ってみて、肉が柔らかい状態で火を止めます。レアは肉汁たっぷりで、肉本来の味が楽しめる焼き加減です。
ミディアムレアの焼き方(おすすめ)
ミディアムレアはレアとミディアムの中間で、一番人気の焼き加減です。外側はしっかり火が通っていて、中心部は温かいロゼ色。肉汁たっぷりでジューシーな仕上がりになります。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火 | 1分 |
片面(裏) | 強火 | 1分 |
側面 | 弱火 | 30秒 |
休ませる | 常温 | 2から3分 |
2回目焼き | 弱火 | 各面1分半 |
休ませる | アルミホイル | 3から5分 |
この焼き方で、表面はこんがり、内側はきれいなピンク色に仕上がります。市販のステーキ肉ならミディアムレアが一番美味しいと思いますよ。
ミディアムの焼き方
ミディアムは肉全体に適度に火が通った状態です。筋繊維の食感が強くなりますが、ロゼ色はしっかり残っています。肉の旨味が凝縮されて、ほどよい弾力があります。
工程 | 火加減 | 時間 |
---|---|---|
片面(表) | 強火 | 1分 |
片面(裏) | 強火 | 1分 |
側面 | 弱火 | 30秒 |
弱火で焼く | 弱火 | 各面2分 |
休ませる | アルミホイル | 5から7分 |
箸やトングで触ったときに、柔らかさと弾力の両方を感じるのがミディアムです。生っぽいのが苦手な人はミディアムがおすすめです。
ウェルダンの焼き方
ウェルダンは中まで十分に火が通った状態です。断面に赤い部分はなく、全体が褐色に近い色になります。肉汁は少なめですが、弾力があってしっかりした歯ごたえです。
ウェルダンにする場合は、両面を強火で肉汁が出てくるまで2分から3分ずつ焼いて、その後弱火でじっくり中まで火を通します。片面4分から5分ずつくらいかかります。
焼き加減の見極め方
温度計がなくても、手の感触で焼き加減がわかる方法があります。OKサインを作って親指の付け根を押した固さで判断できるんです。
- レア:人差し指と親指で輪を作る(柔らかい)
- ミディアムレア:中指と親指で輪を作る(少し弾力)
- ミディアム:薬指と親指で輪を作る(弾力がある)
- ウェルダン:小指と親指で輪を作る(固い)
焼いている肉を箸やトングで押してみて、この固さと比べてみてください。慣れると感覚でわかるようになりますよ。
安い市販ステーキ肉を柔らかくする裏技
スーパーで売っている安いお肉でも、ちょっとした工夫で柔らかく美味しくなります。知っておくと便利な裏技を紹介します。
マヨネーズに漬ける
焼く30分前に、お肉の両面に薄くマヨネーズを塗って冷蔵庫で寝かせます。マヨネーズの油分と酢が肉を柔らかくしてくれるんです。
焼く前にキッチンペーパーでマヨネーズを拭き取ってから焼けば、マヨネーズの味は残りません。驚くほど柔らかくなりますよ。
はちみつを使う
はちみつ小さじ1を水大さじ2で溶いて、お肉に塗って30分置きます。はちみつの酵素が肉のタンパク質を分解して、柔らかくしてくれます。
これも焼く前に拭き取ればOKです。甘みは残りますが、気にならない程度です。
玉ねぎのすりおろしに漬ける
玉ねぎをすりおろして、その中にお肉を30分から1時間漬けます。玉ねぎの酵素がお肉を柔らかくしてくれます。
ただし漬けすぎると肉が溶けたようになってしまうので、1時間以内にしましょう。玉ねぎの風味が少し残るので、和風ソースと相性がいいですよ。
炭酸水に漬ける
炭酸水に30分くらい漬けておくだけで、炭酸ガスが肉の繊維をほぐして柔らかくなります。無糖の炭酸水を使ってくださいね。
漬けた後は水気をしっかり拭き取ってから焼きましょう。
パイナップルジュースを使う
100%のパイナップルジュースに15分から20分漬けます。パイナップルの酵素がお肉を柔らかくしてくれます。
漬けすぎると肉が柔らかくなりすぎるので、時間は守ってください。南国風の甘い香りが少し残るので、好みが分かれるかもしれません。
失敗しないためのポイント
市販のステーキ肉を焼くときによくある失敗と、その対策をまとめます。
外は焦げてるのに中が生
これは火加減が強すぎるのが原因です。最初は強火で焼き色をつけますが、その後は必ず弱火にして中までじっくり火を通しましょう。
また、お肉が冷たすぎる場合もこうなりやすいです。厚めのお肉なら常温に戻してから焼いてください。
肉がパサパサになった
これは焼きすぎが原因です。市販のステーキ肉は脂が少ないものが多いので、火を通しすぎると一気にパサパサになります。
ミディアムレアかミディアムくらいで止めるのがおすすめです。心配で焼きすぎてしまう人が多いんですが、ちょっと生っぽいくらいのほうが美味しいですよ。
肉汁が流れ出る
焼き上がってすぐ切ると、肉汁がダラダラ流れ出てしまいます。必ず休ませる時間を取ることが大切です。
焼いた時間と同じくらい、またはそれより長めに休ませましょう。その間に肉汁が肉全体に行き渡って、ジューシーな仕上がりになります。
フライパンにくっつく
フライパンの予熱が不足していると、お肉がくっついてしまいます。煙が出るくらいしっかり熱してから油を入れて、肉を置いてください。
テフロン加工のフライパンでも、少量の油は必要です。油を入れずに焼くとくっつきやすくなります。
肉が反り返る
筋切りをしていないと、焼いたときに肉が反り返ってしまいます。特に薄い肉の場合は筋切りを忘れずにしましょう。
厚い肉なら側面をしっかり焼くことで、筋切りしなくても反り返りを防げます。
美味しいステーキソースの作り方
市販のステーキ肉を焼いたら、美味しいソースでさらに美味しくしましょう。簡単に作れるソースを紹介します。
和風オニオンソース
玉ねぎのすりおろしと醤油ベースの定番ソースです。市販のステーキ肉との相性抜群ですよ。
材料
玉ねぎ4分の1個、酒大さじ2、みりん大さじ1、醤油大さじ1、にんにくすりおろし少々
作り方
1. 玉ねぎをすりおろします
2. ステーキを焼いたフライパンに酒とみりんを入れて強火で煮立たせます
3. すりおろした玉ねぎ、醤油、にんにくを入れてひと煮立ちさせて完成
赤ワインソース
ちょっと大人な味の赤ワインソースも簡単に作れます。特別な日のディナーにぴったりです。
材料
赤ワイン100ml、醤油大さじ1、バター10g、砂糖小さじ1
作り方
1. ステーキを焼いたフライパンに赤ワインを入れて強火で煮詰めます
2. 半分くらいになったら醤油と砂糖を加えます
3. とろみがついてきたら火を止めてバターを溶かして完成
ガーリックバターソース
にんにくの香りとバターのコクが市販のステーキ肉を高級店の味に変えてくれます。
材料
バター30g、にんにく1片、醤油小さじ1、パセリみじん切り適量
作り方
1. にんにくを薄くスライスします
2. ステーキを焼いたフライパンにバターとにんにくを入れて弱火で炒めます
3. にんにくがカリカリになったら醤油を加えます
4. パセリを散らして完成
チーズソース
お子さんも喜ぶクリーミーなチーズソースです。濃厚な味わいが市販のあっさりしたお肉によく合います。
材料
スライスチーズ1枚、牛乳大さじ1.5
作り方
1. 耐熱容器に牛乳と四つ折りにしたスライスチーズを入れます
2. ふんわりラップをかけて500Wの電子レンジで30秒加熱します
3. よく混ぜて完成
ポン酢おろしソース
さっぱり食べたいときは、大根おろしとポン酢のソースがおすすめです。脂っこい市販のステーキ肉もさっぱり美味しく食べられます。
材料
大根おろし適量、ポン酢大さじ2、ネギ小口切り適量、七味唐辛子お好みで
作り方
大根おろしの水気を軽く切って、ポン酢とネギを混ぜるだけです。お好みで七味唐辛子をかけてください。
付け合わせのアイデア
ステーキだけじゃ寂しいので、美味しい付け合わせも用意しましょう。
マッシュポテト
じゃがいもを茹でて潰し、牛乳とバターを混ぜるだけの簡単な一品です。クリーミーな味わいがステーキと相性抜群です。
じゃがいも2個を一口大に切って茹で、柔らかくなったら湯を切って潰します。牛乳50mlとバター10gを加えて滑らかになるまで混ぜ、塩コショウで味を調えれば完成です。
グリル野菜
ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎなどを厚めに切って、オリーブオイルで焼きます。野菜の甘みが引き立って、彩りもきれいです。
ステーキを焼く前のフライパンで先に野菜を焼いておけば、洗い物も増えません。塩コショウだけのシンプルな味付けがおすすめです。
コーンとブロッコリーのバター炒め
冷凍のコーンとブロッコリーをバターで炒めるだけです。手軽に彩りをプラスできますよ。
ブロッコリーは事前に茹でておきます。フライパンにバターを溶かして、ブロッコリーとコーンを炒め、塩コショウで味付けします。
ガーリックライス
ステーキと一緒にご飯も食べたい人におすすめです。にんにくの香りが食欲をそそります。
温かいご飯にみじん切りのにんにく、バター、醤油を混ぜて炒めるだけ。パセリのみじん切りを散らすと見た目もきれいです。
サラダ
レタス、トマト、きゅうりなどの生野菜で、さっぱりしたサラダを添えましょう。重いステーキの口直しになります。
ドレッシングはお好みで。市販のものでも十分美味しいですが、オリーブオイルとレモン汁、塩コショウで作るシンプルなドレッシングもおすすめです。
市販ステーキ肉の保存方法
買ってきた市販のステーキ肉を、その日に全部食べないこともありますよね。上手に保存する方法を知っておきましょう。
冷蔵保存の方法
2日以内に食べる予定なら冷蔵保存でOKです。買ってきたパックのまま冷蔵庫に入れるより、ラップで包み直したほうが長持ちします。
キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ってから、ラップでぴったり包みます。さらにジップロックなどの保存袋に入れて空気を抜いて冷蔵庫へ。
冷凍保存の方法
すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。1枚ずつラップで包んでから、保存袋に入れて冷凍します。
この状態で3週間から1ヶ月くらいは美味しく食べられます。早めに冷凍したほうが品質が保たれるので、買ってきた当日に冷凍するのがベストです。
解凍方法
冷凍したステーキ肉は、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが一番です。前日の夜に冷蔵庫に移しておけば、翌日の夕食に使えます。
急ぐ場合は、ジップロックに入れたまま流水で解凍する方法もあります。30分から1時間くらいで解凍できます。
解凍後の注意点
一度解凍したお肉は、再冷凍しないでください。品質が落ちて美味しくなくなります。解凍したらその日のうちに食べきりましょう。
市販ステーキを使ったアレンジ料理
焼いたステーキが余ったときや、ちょっと違う食べ方をしたいときのアレンジ方法を紹介します。
ステーキ丼
温かいご飯の上に薄くスライスしたステーキを乗せて、タレをかければ豪華なステーキ丼の完成です。焼き肉のタレや照り焼きソースをかけると美味しいですよ。
温泉卵を乗せたり、ネギや大葉を散らすとさらに豪華になります。お昼ご飯にぴったりです。
ステーキサンド
薄くスライスしたステーキをバゲットやトーストに挟みます。レタスとトマトも一緒に挟んで、マヨネーズやマスタードで味付けすればおしゃれなステーキサンドの完成です。
わさびマヨネーズを使うと和風で美味しいですよ。ランチやピクニックにもおすすめです。
ビーフストロガノフ風
余ったステーキを一口大に切って、玉ねぎとマッシュルームを炒めたところに加えます。生クリームとケチャップで味付けすれば、簡単なビーフストロガノフ風の料理になります。
ご飯やパスタにかけて食べると美味しいです。
サラダのトッピング
薄くスライスしたステーキをグリーンサラダの上に乗せれば、ボリュームのあるメインサラダになります。
ドレッシングは和風やバルサミコ酢がおすすめ。野菜もたっぷり食べられて、ヘルシーです。
チャーハンの具材
細かく切ったステーキをチャーハンに混ぜると、贅沢なビーフチャーハンになります。ネギ、卵と一緒に炒めて、醤油で味付けするだけです。
フライパン以外の焼き方
市販のステーキ肉はフライパン以外でも焼けます。いくつかの方法を紹介します。
魚焼きグリルで焼く
魚焼きグリルを使うと、上下から均等に火が通って美味しく焼けます。煙も出にくいので、換気の心配も少ないです。
グリルを予熱してから、アルミホイルを敷いてお肉を置きます。片面3分から4分ずつ焼けば、ミディアムレアくらいに仕上がります。
焦げやすいので、火加減を調整しながら焼いてください。
オーブンで焼く
オーブンを使うと、複数枚を一度に焼けて便利です。温度管理もしやすいので、失敗が少ないですよ。
フライパンで表面だけ焼き色をつけてから、180度に予熱したオーブンで10分から15分焼きます。厚さによって時間を調整してください。
ホットプレートで焼く
ホットプレートを使えば、テーブルで焼きながら食べられます。家族や友人とワイワイ楽しみたいときにおすすめです。
温度を200度くらいに設定して、フライパンと同じように焼けばOKです。煙が出やすいので、換気に注意してください。
炭火で焼く
バーベキューやキャンプで市販のステーキ肉を焼くのも最高です。炭火の遠赤外線効果で、外はカリッと中はジューシーに仕上がります。
火力が強すぎると焦げるので、炭の量を調整しながら焼いてください。網の位置を変えて火加減をコントロールするのがコツです。
よくある質問
市販のステーキ肉を焼くときによく聞かれる質問をまとめました。
安い肉と高い肉の違いは?
価格の違いは、主にサシ(霜降り)の量とブランドによります。高い肉ほどサシが多く入っていて、柔らかくて脂の旨味があります。
でも安い肉でも焼き方次第で十分美味しく食べられます。赤身の旨味を楽しむなら、むしろ安い肉のほうが向いていることもあります。
国産と外国産はどっちがいい?
これは好みの問題です。国産牛は脂の甘みがあって柔らかいですが、価格は高めです。外国産は赤身中心であっさりしていて、価格は手頃です。
オーストラリア産やアメリカ産は穀物肥育されたものが多く、赤身でも柔らかくて美味しいですよ。
賞味期限が近い肉は大丈夫?
賞味期限当日のお肉でも、きちんと冷蔵保存されていれば問題ありません。むしろ熟成が進んで旨味が増していることもあります。
ただし変な臭いがしたり、色が変色していたら避けてください。当日食べるか、すぐに冷凍保存しましょう。
薄い肉でも美味しく焼ける?
薄い肉は火が通りやすいので、強火でサッと焼くのがコツです。片面30秒ずつくらいで十分です。
焼きすぎると固くなるので注意してください。薄い肉は筋切りを忘れずにしましょう。
何人分で何グラム必要?
大人1人あたり150グラムから200グラムが目安です。男性や食べ盛りの子供なら200グラムから250グラムあってもいいでしょう。
女性や小食の人なら100グラムから150グラムでも十分です。付け合わせの量によっても変わってきます。
フライパンは何を使えばいい?
鉄製のフライパンが理想ですが、テフロン加工の厚手のフライパンでも十分美味しく焼けます。
薄いフライパンだと温度が安定しにくいので、できるだけ厚手のものを使いましょう。サイズは26センチから28センチくらいがおすすめです。
市販ステーキと相性のいい飲み物
美味しいステーキには、それに合う飲み物も用意したいですよね。
赤ワイン
ステーキと言えばやっぱり赤ワインです。フルボディの赤ワインがよく合います。
カベルネソーヴィニヨンやメルローなど、渋みのあるワインがステーキの脂をさっぱりさせてくれます。1000円から2000円くらいのワインでも十分美味しいですよ。
ビール
キンキンに冷えたビールも最高です。炭酸が口の中をリフレッシュしてくれるので、次の一口がまた美味しく感じられます。
黒ビールやスタウトなど、コクのあるビールもステーキとよく合います。
ハイボール
ウイスキーのハイボールも人気です。炭酸の爽快感とウイスキーの香りが、ステーキの脂っこさを和らげてくれます。
レモンを絞ると、さらにさっぱりして美味しいですよ。
コーラ
アメリカンスタイルで、コーラとステーキの組み合わせも意外と合います。甘さと炭酸が口の中をリセットしてくれます。
お酒が飲めない人や、お子さんと一緒に食べるときにおすすめです。
緑茶
和風ソースで食べるなら、緑茶もいいですよ。お茶のカテキンが脂をさっぱりさせてくれます。
熱いお茶でも冷たいお茶でも、どちらでも美味しいです。
特別な日のステーキの盛り付け方
せっかく美味しく焼けたステーキ、盛り付けにも気を配りたいですよね。
お皿を温めておく
ステーキを盛り付けるお皿は事前に温めておくと、料理が冷めにくくなります。
熱湯をかけるか、電子レンジで1分温めればOKです。レストランでも必ずやっている基本テクニックです。
斜めに切って盛り付ける
ステーキを切るときは、繊維に対して直角に、1センチから1.5センチの厚さに切ります。
お皿に少し重ねるように並べると、立体感が出てきれいです。断面のピンク色が見えるように盛り付けましょう。
付け合わせでバランスを取る
お肉だけだと茶色一色になってしまうので、緑や赤の野菜を添えて彩りをプラスします。
ブロッコリーの緑、トマトの赤、じゃがいもの黄色など、色のバランスを考えて盛り付けると食欲をそそります。
ソースのかけ方
ソースはお肉の横に添えるか、上から少しだけかけるのがおしゃれです。全体にべったりかけると、せっかくの焼き色が見えなくなってしまいます。
小皿に入れて別添えにするのもいいですね。好きな量をつけて食べられます。
ハーブで仕上げる
パセリやローズマリーなどのハーブを飾ると、レストランみたいな雰囲気になります。
パセリのみじん切りをパラパラと散らすだけでも、グッとおしゃれに見えますよ。
季節ごとのおすすめの食べ方
市販のステーキ肉を季節に合わせて美味しく食べる方法を紹介します。
春のステーキ
春は新玉ねぎが美味しい季節です。新玉ねぎのソースを作って、ステーキにかけて食べましょう。
新玉ねぎはみずみずしくて甘いので、そのままスライスしてサラダにするのもおすすめです。ステーキと一緒に食べるとさっぱりします。
夏のステーキ
暑い夏には、ポン酢おろしソースでさっぱり食べるのがおすすめです。大根おろしをたっぷり乗せて、冷たいポン酢をかけます。
夏野菜のグリルを付け合わせにするのもいいですね。ズッキーニ、パプリカ、なすなどを焼いて添えましょう。
秋のステーキ
秋はきのこが美味しい季節です。きのこソースを作ってステーキにかけると、秋らしい一皿になります。
しめじ、えのき、まいたけなどを炒めて、醤油とバターで味付けします。ステーキの上にたっぷり乗せてどうぞ。
冬のステーキ
寒い冬には、濃厚なソースがよく合います。赤ワインソースやデミグラスソースで、体が温まる一皿を作りましょう。
付け合わせには温かいマッシュポテトやグラタンなど、ほっこりするものがおすすめです。
市販ステーキ肉を選ぶときの最終チェックリスト
スーパーでステーキ肉を買うときに、このチェックリストを思い出してください。
ステーキ肉選びのチェックポイント
- 厚さは2センチ以上ある
- 色が鮮やかな赤色をしている
- ドリップが少ない
- 表面が適度に乾いている
- 脂身は好みに合った量
- 賞味期限に余裕がある
- 厚みが均一である
- 筋が少なめ
これらのポイントを押さえて選べば、失敗しにくい良いお肉が選べるはずです。
プロが教える最後のコツ
最後に、市販のステーキ肉を美味しく焼くための秘訣をいくつかお伝えします。
肉を観察する
レシピ通りに焼くのも大事ですが、目の前のお肉の状態をよく見ることがもっと大事です。
厚さ、脂の量、色、温度など、お肉は一枚一枚違います。レシピはあくまで目安として、お肉を観察しながら焼き加減を調整してください。
慌てない
ステーキを焼くとき、慌てる必要はありません。焼いては休ませ、また焼くという流れで、ゆっくり火を通していけば失敗しにくいです。
急いで一気に焼こうとすると、外だけ焦げて中が生のままになりやすいです。時間をかけて丁寧に焼きましょう。
失敗を恐れない
最初から完璧に焼けなくても大丈夫です。何度か焼いているうちに感覚がつかめてきます。
失敗したら、何が悪かったのか考えて、次に活かせばいいんです。市販のステーキ肉なら気軽に練習できますよね。
自分の好みを見つける
レシピ通りに焼いても、自分の好みじゃないこともあります。レアが好きな人もいれば、ミディアムが好きな人もいます。
色々な焼き加減を試してみて、自分が一番美味しいと思う焼き方を見つけてください。それがあなたにとっての正解です。
楽しむことが一番大事
ステーキを焼くのは、本来楽しいことです。美味しく焼けたときの達成感は格別ですよ。
家族や友人に美味しいステーキを作ってあげたら、きっと喜んでくれます。その笑顔を思い浮かべながら、楽しく焼いてくださいね。
これであなたもステーキマスター
市販のステーキ肉を美味しく焼く方法、たくさん紹介してきました。一番大事なのは、厚めのお肉を選ぶこと、焼く前の下ごしらえをしっかりすること、そして焼いては休ませを繰り返すことの3つです。
最初は失敗することもあるかもしれませんが、何度か焼いているうちに必ず上手になります。スーパーで買える市販のお肉でも、焼き方次第で高級店の味に負けないステーキが作れるんです。
今度の休みの日、ちょっといいお肉を買ってきて、この記事を参考に焼いてみてください。家族や大切な人と一緒に、美味しいステーキを楽しんでくださいね。きっと素敵な思い出になるはずです。
それでは、楽しいステーキライフを。
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