お肉を美味しく食べるためには購入の仕方や保存方法も大事なポイントです。
「買ってきたものをすぐに食べればいいんじゃないの?」という方もいらっしゃるかと思いますが、普段忙しい方や主婦の方の場合はそう簡単にいきませんので、お肉の買い方や保存方法に知識とテクニックが必要となります。
お肉を冷蔵・冷凍庫で保存する場合はなるべく酸化させないことが重要で、そのためには「密閉・密封保存」「大量購入を控える」といったことを抑えておかなければいけません。
ここでは自宅で美味しくお肉を楽しむための情報をご紹介していますので、ぜひお買い物や保存の際の参考にしてみてくださいね。
お肉を買うときは大量購入を控える
まず美味しくお肉を食べる際に一番大事なことは、「買ったものをすぐに調理して食べる」ということです。
これ以上にお肉を美味しく食べる方法はありませんので、出来れば購入したその日に消費してしまうのがベスト。
そのため、大量購入の方が安い場合であっても、その日に食べきれないような量を購入することは控えた方が懸命です。
しかし、それでもスーパーなどでお肉が特価品になっていると買い貯めしたくなるものですよね?
そんなときにはちゃんとした保存方法を実践して、なるべく買ったときと同じ状態を維持するようにしましょう。
お肉を当日、もしくは翌日までに消費がベスト
それでは、その日に消費しきれない量のお肉を買ってきた場合の保存方法をご紹介していきたいと思います。
まず、その日に食べられないのであれば、冷蔵保存して翌日に食べるのが最善策です。
翌日くらいであればお肉の品質もそれほど劣化しませんし、冷蔵保存によって肉質が変化することもありません。冷蔵庫にて保存する場合は、買ってきたままのパックではなく、一度水分を拭き取りラップなどで密封して保存しておきましょう。そして食べる30分~1時間前に冷蔵庫から取り出して室温に戻し、その後調理するという方法がベストです。
しかし、「翌日は仕事やそのほかの予定があり食べられない」という方もいるはず。
そうした場合には、やはり冷凍保存することになりますので、ご紹介する適正な保存方法を実践してみてください。
お肉を美味しい状態のまま冷凍庫で保存する方法
お肉を冷凍庫で保存する場合には、以下のことに注意してください。
注意ポイント
- 買ってきたパックのまま保存しない
- 保存する際は一度水気やドリップを拭き取る
- 厚切り肉は1枚ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍
- 薄切り肉は使う分量ごとに分けてラップに包む(厚切り肉同様に保存袋へ)
それではご覧いただいた注意項目を順番に説明していきますが、まず「買ってきたパックのまま保存しない」というのは衛生面からも気をつけたいポイントです。スーパーのパックというのは多くの人々の手に触れていますので、実は雑菌だらけです。いくら冷凍保存だから雑菌が繁殖しないといっても、雑菌を冷凍庫に入れるのは衛生的によろしくありませんので避けましょう。
またよくスーパーで見かけるお肉用のパックは断熱素材となっているため、冷凍庫にいれても熱伝導が悪く効率も良くありません。また、お肉の下に敷かれているシートにはドリップが付いていて雑菌の繁殖を促し、臭いのもととなります。そのため、シートを取り除き水分を拭き取ってからラップで包むことがベストです。
こうした理由もあり「一度お肉を拭き取る」ことをおすすめしているわけですので、しっかりと実践しましょう。そして厚切り肉や薄切り肉を小分けにするのは、解凍する際にムラが出来ないようにするためです。塊のまま冷凍をすると、解凍するときに「外側だけ溶けて内側は凍っている」という状態になりがちです。こうなると美味しく調理できませんので、なるべく厚みが均一になるように伸ばしてから冷凍保存することがベストとされています。
また、「ラップでお肉を密閉」することで酸化を防ぎ、「保存袋に入れる」ことで冷凍庫内の臭いが付くことを防ぐ効果があります。
冷凍保存の期限やお肉の色の変化
「冷凍庫に入れておけば半永久的に食べられる」という誤解を持っている方も実はたくさんいます。しかし、いくら冷凍をしても品質は劣化し、酸化と乾燥でお肉の色合いはドンドン変化していくわけです。
まず、お肉の冷凍期限はおよそ1ヶ月、なお挽肉の場合は2週間を目処にしてください。(挽肉の方が空気に触れる面積が多いため、酸化と劣化が早いため)
お肉は冷凍保存をしていると赤身に黒っぽさが表われますが、これはお肉に含まれる水分や血液が凝固し表面に浮かびあがってくるためです。これを急速に解凍すると、一気にドリップとして流れ出て、旨味がなくなる原因となります。そのため、解凍する場合は冷蔵庫に移すか、室温にて徐々に溶かしていくようにしましょう。
また、冷凍庫に入れることによりラップ内に含まれた水分が凍り、霜が付いてしまうのもあまり品質的には良くありません。これも解凍した際にお肉が水っぽくなる原因となりますので注意しましょう。
お肉はピンク色であればあるほど新鮮さの証ですので、色合いが濃くなってくる前に使い切ってしまうというのも覚えておきたいポイントです。
おいしくお肉を食べる為に覚書
ポイント
- お肉は買ってすぐに食べるのがベストのため、大量購入は控える
- 食べきれないものは翌日に消費、その際にはラップで包み冷蔵保存
- 冷凍庫で保存する際には小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて密封する
せっかくお肉を購入するのであれば美味しく食べたいところですが、食べきれない際には上記のようなポイントを踏まえた上で冷凍保存しましょう。
とにかくお肉の敵は酸化ですので、密封・密閉した状態にすることが重要です。
これだけでずいぶんと品質低下を抑えられますので、ぜひ実践してみてくださいね。